“Yes, we can!”“Change!”と、力強いメッセージでアメリカのみならず世界を熱狂させたのはバラク・オバマ アメリカ新大統領。勝利演説では、「変革の時が来た」と力強く宣言していたことも記憶に新しい。
映画興行の世界でもチェンジの波が押し寄せているのか、日本の映画興行収入推移をみると、2008年に邦画が約6割を占め、2006年に続き、再び洋画を逆転してしまった。(図1)
以前の映画業界では、全米で大ヒットを飛ばせば、同じように日本でもヒットをする、というようなセオリーめいたものがあった。ところが、最近では必ずしもそれが当てはまらない。
例えば昨年の全米大ヒット作品である『ダークナイト』は約5億3千万ドル(日本円で約530億円 ※1ドル=100円換算。以下同)、『アイアンマン』は約3億2千万ドル(日本円で約320億円)の興行収入をあげているものの、日本ではそれぞれ18億円、9億4千万円と、全米に対して約3%の結果にとどまっている。
このように、日本における洋画の興行が低迷するなかで、今も昔も大きな支持を受けている作品がある。それが『ターミネーター』シリーズである。
2003年に劇場公開された『ターミネーター3』は全米での興行収入が1億5千万ドル(日本円で約150億円)に対して、日本では82億円と、じつに約55%の高い比率になっている。日米の人口比率が約42%であることから単純に考えると、全米よりも日本のほうが大ヒットしたと言っても間違いではないのだ。
第1作の公開からじつに25年の歴史を誇る『ターミネーター』だが、今年6月には待望のシリーズ第4作の公開を控えている。
6年ぶりとなるシリーズ最新作の公開に先駆け、今年1月に正統派スピンオフとして、TVドラマ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』<ファースト・シーズン>がDVDリリースされたのだが、なんとこのシリーズ、第1巻のリリースから1か月間の累計レンタル数が『24』や『プリズン・ブレイク』の記録を抜いて、TSUTAYA海外TVドラマ部門の歴代トップに躍り出たのだ。(図2)

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TVシリーズのストーリーは劇場版『ターミネーター2』の結末から5年後という設定。人類滅亡をもくろむ機械軍との対決にそなえ、劇場版でも謎とされていたスカイネット開発の根源を探っている。ターミネーターワールドは健在だが、初登場である美少女サイボーグが活躍したり、未来の指導者である息子を母が一人前の戦士にするため奮闘したりと、劇場版よりも女性の活躍する姿がより印象的になっている。
それではここで『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』<ファースト・シーズン>のレンタル利用者の男女比率と年代比率のグラフをみてみよう。ジャンルがSFアクションということも影響してか、男性比率が約8割を占めているが、年代別でみると、20代から50代までじつに幅広い年代に支持されていることがわかる。(図3)
劇場版から支持している男性ファンが圧倒的ではあるものの、「SFアクション」「男性向け」という先入観を取り払えば、TVドラマ版は女性にも充分楽しめる内容になっているし、むしろ劇場版を観ていない人でもすんなり入り込めるストーリー展開となっている。食わず嫌いの女性にも是非オススメしたい作品である。







